日本羽毛製造は羽毛再生事業のパイオニアです

羽毛は食用に飼育された水鳥から採取される副産物で、ガチョウ(グース)やアヒル・カモ(ダック)を伝統的に食してきた国が主要な生産国です。しかし近年では世帯人数減少による食生活の変化、動物愛護の機運の高まり、さらには気候変動による飼育困難などが原因で、良質な羽毛は手に入りにくくなっています。

半面、羽毛は適切に扱えば100年以上は使用可能な丈夫な素材でもあります。

私たち日本羽毛製造株式会社は、貴重な資源である羽毛を大切に繰り返し使うことを重視し、平成19年より廃棄される羽毛布団を回収し、羽毛を再生する事業を行ってまいりました。

そして令和7年5月より、リサイクルされた羽毛と新毛とをブレンドして提供する事業にも積極的に取り組んでまいります。

リサイクルダウンを採用するメリットとしては、SDGs推進の時勢に適った商材であることのほかに、繰り返し洗浄されているためにより清潔であること、動物特有の臭いも少ないことなどが挙げられます。

しかし再生されるなかでまったく劣化が起こらないわけではないことを考えれば、やはり新毛のほうが上等で高価であるという評価は妥当です。

それぞれの良さを生かし、適切な配合でミックスして、より魅力的な素材を安定的に世に送り出すため、この事業は大変意義あるものです。

このページでは弊社が長年行ってきた羽毛リサイクル事業と、羽毛ブレンド商材についてご案内いたします。

羽毛再生事業について

契約自治体などで集められた羽毛布団を回収しています。

羽毛布団に縫い付けられている品質表示を確認し、確認の難しいものは熟練の職人が目視と触診で選別します。

ダウン率ごとに布団を分けて集積しています。

布団の側生地を裂いて、手作業で羽毛を取り出します。

取り出された羽毛は協力企業により、厳しい基準で清潔に洗浄されます。

再生された羽毛の品質、出荷量などを厳密に管理しています。

羽毛のダウン率などの品質別に色分けされた袋に詰めて保管しています。

社内工場、または他社メーカーへ出荷します。

リサイクルダウン混合羽毛について

上記のように再生された羽毛をさらに新毛と混ぜた羽毛「ネストダウン」を2025年5月より発売いたします。

主に布団用に提供するダウン率70%相当の「ネストダウン70」と、アパレル用に最適なダウン率80%相当の「ネストダウン80」をご用意しております。

それぞれリサイクルダウンと新毛のブレンド率は「30:70」「50:50」「70:30」という3つのグレードで展開しています。

ネストダウン70
(ダウン率70%相当)
ネストダウン80
(ダウン率80%相当)
RB70
リサイクル30%:新毛70%
ND70-R30N70 ND80-R30N70
RB50
リサイクル50%:新毛50%
ND70-R50N50 ND80-R50N50
RB30
リサイクル70%:新毛30%
ND70-R70N30 ND80-R70N30

なお、これらのリサイクル混合羽毛はいずれも受注生産にて承ります。
お問い合せ、ご相談は下記までどうぞ。

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