日本羽毛製造のものづくり
Jumouでは、創業以来、国内・自社生産にこだわって製品を作り続けてきました。
工場内には、多数のミシンが並び、一つひとつ丁寧に、こだわりを持ってものづくりを行っています。
そうは言っても、本当に自社でものづくりをしているのかなんて、見てみないとわかりません。
そこで、実際に工場の様子を、写真や動画で見ていただきたいとの想いから「Jumouファクトリー」をはじめました。
安心して商品をご購入いただくため、参考になればと思っています。
こちらのコンテンツは、実際に工場で勤務している従業員の協力を得て制作しています。
複雑な形状のアパレル製品の要「自動裁断機」
四角い形状の羽毛布団とは異なり、アパレル製品は複雑なパーツを組み合わせてつくられています。
ダウジャケットやレッグウォーマーなど、直線だけではなく曲線や小さなパーツも必要になります。
一着分の生地を切るだけならまだしも、10や50着、100着分を手作業で切るのは現実的ではありません。
だからといって、東南アジアなどの海外に委託したりはしません。
あくまでも、国内・自社工場での、ものづくりにこだわって作っています。
そのため、アパレル製品には「自動裁断機」を活用して制作しています。
自動裁断機はアパレル部門の、頼れる強い味方として、日々頑張ってくれています。
もちろん、猫のしあわせ座布団に使われている、かわいい猫型の生地も、この裁断機で切っています。
積層式自動裁断機:P-CAM161S
(株式会社 島精機製作所)
- 【特徴】
- ●高精度カッティングヘッドで、最大80mmの生地裁断が可能。
- ●裁断時に生地全面の吸引ができるので、安定した裁断が行なえます。
- ●裁断データを裁断機上部にあるプロジェクターから投影して、再確認や検討ができるので不良を起こしにくいです。
- ●操作も、液晶画面でのタッチパネルで行いますので、入力間違いや誤操作を軽減できます。
特集:「猫のしあわせ座布団」製造工程
猫にも、飼い主様にも安心して使ってもらえる商品を、ということで開発されたネコ型のクッション座布団。
実際に、どの様に作られているのか、工程ごとにご紹介します。
猫シリーズ以外の、リボンウォーマーやキャンディーケットなども、工程としては同じ流れて行われています。
猫のしあわせ座布団(猫座布団)は、飼い主様の悩みから生まれた商品です。
犬に比べて猫は吐き戻しが多く、クッションや布団などをよく汚します。
猫を飼われている方なら、この悩みがおわかりかと思います。
そこで、撥水性があって、簡単に汚れが拭き取れる。そして可愛くてお手頃価格の座布団を作りたい。
そんな社内の猫好きによる企画として猫座布団は誕生しました。
どんな生地を使って、羽毛をどのくらい入れるかなども決めます。
こんな商品が作りたい!と企画が立ち上がると、商品をデザインしていきます。
猫座布団は、ベースとなる猫型のデザインを描き、それを元に縫製や加工などの指示書が作られます。
もちろん、製品番号が取られて、生産指示が出されているのを前提にしてのことです。
○生地の裁断
複雑な形状になるアパレル製品は、自動裁断機をつかって生地を切ります。
もちろん、ネコ型の猫座布団も手で切っていては、きれいに可愛く切れません。
一度に、同じ形の生地をたくさんの切れるのも自動裁断機の強みです。
生地の素材にもよりますが、けっこうな枚数の生地を重ねて、一度に裁断することが可能です。
裁断した生地を縫製指示書を確認しながら縫っていきます。
羽毛が入っている製品の場合、表生地とあわせて羽毛が飛び出さない生地を一緒に縫います。
ダウンパックと呼ばれるもので、生地の目が細かく、羽毛を包んで逃さない様にします。
縫製後、羽毛を充填していきます。
指示書にも書かれていますが、充填する羽毛量は決まっています。
猫座布団に限らず、アパレル関係の製品の羽毛量の指示は細かいです。
10g、100gではなく、10.4gや104.3gなど、パーツごとに精密に指定されています。
そのため、使用する電子天秤(はかり)も、羽毛布団のとは異なり精密なものが使われます。
はかった羽毛を充填機で猫座布団に送り込んで行きます。
空気といっしょに充填されていきますので、充填時は製品がパンパンに膨らみます。
羽毛を充填する場合、生地をすべて縫ってしまうと羽毛が入れられません。
そのため、充填口を縫わずに残しておきます。これは指示書にもしっかりと明記されています。
そして、最終仕上げとして、羽毛の充填後に充填口を縫製します。
羽毛が出てこない様に、一つずつ丁寧に縫製していきます。
これは「口縫い」と呼ばれる工程で、猫座布団だけではなく、中に詰め物がある製品には必ず行われます。
製品ができあがると検品が行われます。
縫製時に残った糸を切ったり、マーカー線(チャコ)を消したりも、この時に行います。
検品時には、しっかりと検針機にも掛けています。
ミシンを使用しているので、針が折れたりして製品に残ってしまう場合があります。
検針機による金属探知によって、製品内部に金属片がない事を確認しています。
猫座布団以外の、金属ボタンやファスナーがある製品にも、しっかりと専用の検針機で対応しています。